道徳と普遍の真理

道徳は国によって異なる。勿論、共通のものもあるだろう。例えば、「嘘をついてはいけない」ということは、殆どの国で道徳的な事項として捉えられていると思う。日本では、赤信号では、車がいなくても横断歩道を渡らないことが道徳的とされる。しかし、例えば、アメリカでは、車もいないのに赤信号でじっと待っていると、変わった人と思われると、何かの記事で読んだことがある。

普遍的な真理とは人類共通のものであろう。即ち、「愛」とは普遍的な真理である。「人を殺してはいけない」というのも普遍的な真理であると思っている。日本で、一時期、「なぜ人を殺してはいけないのですか?」と真剣に質問する10代の若者がいた。本にもなったと思う。これを理屈で納得させることは難しい。普遍的な真理は理屈で説明することは難しい。

‘イスラム国’では聖戦と称して、人を殺すことさえ正当化している。独裁政権の国家では、無慈悲な処刑が行われている。アフリカでは部族間の大量虐殺も起こっている。いずれも、人としての普遍の真理に反している。身近な人が殺されると、誰もが悲しく思うだろう。この感情は教育を受けなくとも、人が生まれながらに持っている感情である。それでも、知性で制御できないほど憎しみが増大すれば、人を殺してしまうのだろう。国家間であれば戦争ということになる。つくづく、人とは残虐なことをする生き物だと思う。

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